ケプラーチャレンジへの道
2007/12/01
もくじ 1部 もくじ 2部
1.ケプラーチャレンジとは 7.レース丸ごと報告
2.ハラハラものの申し込み 8.お勧めのアクティビティ
3.エアのオキテ 9.お気に入りのおみやげ
4.宿のTips 10.ワタシのアルバム
5.食べ物と酒 11.参考になったリンク
6.レースの準備編
start from 08/01/09 updated 08/01/14
ケプラーチャレンジとは
クリックするとちょっと大きくなります。正式名称:Kepler Challenge Mountain Run 

 ニュージーランドで開かれる、ケプラートラックを使用した60キロの山岳マラソン大会。毎年12月はじめに開かれ、参加者は400人。風光明媚なニュージーランド。しかもハイシーズンに開催されるだけあって、相当の人気がある。

 場所は南島最南端に近いクイーンズタウンからちょっと左上のテ・アナウ。ニュージーランドの交通は一日一便が基本なので、しっかりと計画して移動していくのがコツ。

サイトはこちら

コースの見取り図 コースの断面

ワタシ的評価

景色

 山を登って尾根に上がると、別世界の風景が見渡せる。日本では絶対に見ることのできない風景。それでいてNZ全土で統一されたデザインの避難所・標識が美しい。もっとも後半は見通しが悪いので、奥多摩を走っているような気分だ。

運営

 良い意味でラフ。20回やってるだけあって、手馴れた印象を持った。人数だけで言えば小規模な大会だけど、協賛はたくさんついている。ゴールしてメダルの後にビールとジュースをくれたから、ワタシ的な運営ポイントはさらにアップ(笑)

キツさ

 最初に上り下りがあるだけで、それも1000mぐらい。ほとんどがなだらかなトレイルなので、体力的には楽だ。しかし環境的には雪が残る尾根を走らなくてはならず、しかも吹きさらしなので非常に寒いところがキツいところ。また下界に降りてくると蚊が多くてゆっくり休んでいられないところがある。

制限時間

 優勝タイムは5時間を切っているところ、制限時間は12時間あるので、時間で切られる人は1割に満たない。半分以上が平坦な上、最初の上りも1000mぐらい。水の補給も10箇所なので助かる。

忍耐力

 制限時間が長いので楽だが、山を降りた後は32キロの見通しの悪いクロカンコースなので、消化試合的なランが待っている。もっとも平坦地のスピードが高い人なら、トレイルを楽しんで走れるはず。

アクセス 

 日本から12時間ちかく、しかもその先。さらに一日一便のバスなので、計画を立てて乗り継がないと無駄に時間を使ってしまう。もっともアクセスが悪いところだからこそ自然が残り、それなりの人たちが集まってるんだろう。

フトコロへの優しさ

 ダメージ大。ただでさえ遠いところなのに、12月初旬はハイシーズンということもありエアチケットは高い。さらに物価も高い。かわりにバックパッカーの宿が充実しているので、そういった宿を探したり、ユースホステルを使ったりと、代替手段はある。せっかく行くんなら、部屋の中に入るとどこも同じつくりの高級ホテルより、多様なテイストを味わえるバーゲンなホテルがお勧め。

アウトドア用品はNZのいたるところに店舗を構える「カトマンズ」で買うと安くつく。クリック先はカトマンズのクライストチャーチ店内。アウトドア界のユニクロだけあって店内も広い。

  

 ネットによる申し込みとなり、2007年の受付は10分で終了したほどの人気大会。2008年は7月5日が受付日。体が硬直しないように何度もタイピングの練習をして、本番に備えておかなくてはならない。毎年ウェイティングリストに2000人以上の名前が載るらしい。

 もっとも日本の代理店が日本人枠を確保しているので、クイーンズタウンからの足の確保を含めて任せちゃうことも可能。2007年は5人が参加したが、2008年は10人を確保するとのこと。どうーしても出たいなら代理店を通してとってもらうが吉。

 ここで申し込みを終えたらすぐにエアと宿の手配をやろう。休みをたっぷりと取っていろいろと回ってくるのがお勧め。それでも回りきれない大きさを誇るのがニュージーランドだ。

 大韓航空あたりが安いチケットを出しているので、日程に余裕がある人で値段優先なら選択肢に入る。でもせっかく行くんなら成田からNZ気分のAirNZお勧め。56日以前に申し込むと安くなるキウイマジック56というのが数ヶ月前から売られていて、JALなんかより若干安い。

 またANZで往復する場合は国内線を使う際に特別な割引であるTSaverが適用されるので、NZ国内で調達するよりも安い!往復ANZ使うことを確認してもらえれば、国際線を予約した後からでも追加できます。なぜか予約は電話のみなんだけど・・・。右の写真は国内線、さすがに小さい。

 世界中からバックパッカーが集まる場所らしく、たくさんの宿やユースホステルがある。今回利用したのはトーマスホテルとYHAマウントクック。トーマスホテルはキャッチとして使われているネコがかわいいから、二重課金されそうになったのは許そう(笑)。

 YHAマウントクックは立地が抜群。NZ最高峰のマウントクックを見ながら皿洗いができるなんて、そうめったにないシチュエーション。一部屋25ドルで、最低4人部屋から。2人で部屋を独占したければ、倍額払えば個室となる。キッチンが充実してて、コンロだけで12口ぐらい。なかなかいいところだったから、予約を間違ってキャンセルされたことは許そう(笑)。

 変わった宿として「ワゴンステイズ」に宿泊。ここは名前が示すように、幌馬車がまるまる一台で一つのホテルになっている。広い敷地に一台だけ設置してあるから、一日一客だけ受け入れている。

内部はクラシカルなものの、実は液晶テレビ、電子レンジ、リクライニングベッドなどがこっそりと仕込まれていて、部屋の中を散策して回るだけでも小一時間はかかってしまう。幌はダブルウォールだし人通りも少ないからとても静か。

 入り口は前面ガラス張りなので、部屋からは牧場ビューで数キロ先まで見渡せる。お風呂は露天風呂も用意してあり、テンガロンハットをかぶって牧場を眺めながら入るのが流儀らしい。

 以上三つ、実際に泊まって面白かったところだけど、日本語が通じないので英語は必須。しかもオーストラリア同様、「エイ」が「アイ」と発音されるキウイイングリッシュなので、いったんフツーの英語に変換して聞く必要がある。YHAや高級ホテルだと日本人が多いから、どうにかなるかも。

 好き嫌いの激しいワタシでもぜんぜん平気なところで、癖がない料理が出てくる。ちなみにこちらで「キウイ」料理というのは、フルーツじゃなくて伝統的なNZ料理のこと。ラムやサカナが出てくるはずで、サカナを頼んだらナッツがふりかけてある魚料理が出てきた。せっかくだからラムや鹿などにも挑戦したいところ。

 さすがにオーストラリアがワインの宝庫だけあって、酒はワイン類が各種揃っている。ビールもあるが、焼酎はない。ユースホステルにずらりとワイングラスがそろえてあったが、それぐらいカジュアルに飲まれている。NZの食べ物や飲み物に挑戦したいなら、六本木にあるニュージーランドトラベルカフェまで足を伸ばせばいろいろ試せる。

用意するが良いもの
キナバル山のページにも書いたように、リラックスできるもの、ゴハン類、酒類、調味料などを用意しておくと便利。リンクはこちら
 
レース時のウェアと補給食など
  ナイキのスフィア(メッシュのタンクトップ)の上に薄手の長袖フリースTシャツ。平地になってから、長袖は脱いだ。
  ランニング用の普通の短パン。
ソックス  5本指ソックスに普通のソックスを重ねて履く。
シューズ ナイキのシールセン(ゴアテックスのトレランシューズ)
ほか 腕に右腕にBUFFとガーミンのForerunner305、左手にナイキのTriax300。足首にモンベルのショートスパッツ。
ザック オスプレーのストラトス12(廃盤品)
ザックの中 ボトルにケーキシロップを800cc、カッパの上下、レスキューシート、長袖Tシャツ、薄手の手袋、タイツ、電池のスペア、ソニーのGPS。

↑主催者から配られたバッグに入っていたもの。
上から時計回りに、ゼッケン、カレンダー、カタログ、ブリーフィング、ビール一杯から映画館までの各種割引チケット、名前入りのガラスのジョッキ、LEPPIN、補給食。