2005-09-29
★ コタキナバルへ
13時半の飛行機なんで、朝はちょいと余裕。それほど荷物はないんだけど念のためにスーツケースでお出かけ。向こうは絶望的にネットがないだろうから、次のメールチェックは月曜かな?いってっきまーす。
★ 空港へ
天気がいい中、京成電鉄に乗って成田空港へ。仕事じゃない海外旅行は数年ぶりだけど、山岳レースのためなのでバカンスとは違う。もっとも仕事もレースも楽しいからバカンスとあまり変わらないかも(笑)
★ WindowsCE
今回は時間潰しのためにNECのモバイルギア2を持参。退屈な電車・飛行機の中などで日記をつけたり記事を書いたりして便利だわ。単3電池2本で30時間ってのはほかに変えられないアドバンテージだな、安いし(w
★ マレーシア航空
777で、席の前に液晶がはめ込まれているのでちょいと快適。もっとも見たい映画がなかったので全然使えず、ずっと地図を表示したままにしておいた。ワインはカサブランカというヤツ。シートのピッチがルフトより広く、レカロじゃないけど座りごこちがよかったのは意外だった。
★ ホテルへ
ステラハーバーリゾートは五つ星だけあって居心地よし。感じとしては沖縄のブセナテラスみたいで、ロビーも間取りもよく似ていた。去年のツアーはここに3日間滞在したようだけど、レース会場まで2時間半かかるので、今日だけのステイ。翌日からは三ツ星なので、その落差に注意しなくては(w
★ 夕食
同室の人とともに、ホテル内のマレーシアのビュッフェに入る。パクチーやナンプラーなどのNGフードに気をつけながらいろいろと取ってくる。ソース類も間違えると困るので、ちょいと皿にたらして味見をしてかけた。
★ 今日のゴハン
朝:カロリーメイト2本とスタバのフレンチコーヒ、昼:機内食の牛料理、夜:マレーシアビュッフェ、酒:日本から持ち込んだ白ワインと機内食の白・赤ワインとビュッフェで注文した白ワイン。
2005-09-30
★ ホテルの朝
せっかく居心地の良いホテルにいるんだから朝から周辺を散策する。透明度が高いので岸壁から海底が見え、魚が泳いでいるのやウニがいるのが見えた。小さな出島全部が敷地なのでどこもかしこも落ち着ける。
★ 市内観光
2時間半離れたところにある会場に移動する途中、コタキナバルの街中を観光。見晴らしのいい寺院に行ったあと、アメ横みたいなところで45分の自由時間。秋葉のパーツ屋みたいなごみごみしたところの中で、いろんなのを売ってあるのでニオイフェチのワタシには試練の場。特に海産物でナマコの乾燥物を売ってあるところは最悪。
★ 邂逅
とっととデパートに移動して日用品売り場に行ってみると、あった!今まで目にしたことがないWETFLOOR系の別モノ。しかも600円!他の人に買い占められる前に傷のないブツをげっとする。今回最大のネタだな(笑)その後マレーシア料理のローカルなお店で昼ゴハン。
★ レジスト
会場に行ってゼッケンや引き換え券などを受け取る。レースのことを知らずに観光にきた日本人2人が、どうしてもキナバル山に入りたいということで、レースに飛び入り参加の形で入山することになった。これで速く走られたらどうしよう(笑)
★ 会場近くのホテルへ
スタートから20分のところにあるホテルへ移動する。三ツ星ホテルなのであまり期待していなかったけど、とりあえず最低限のホスピタリティーは確保されているようでほっとする。しかし昼は出たお湯が夜には出なくなっていた(w
★ 中華料理店へ
マレーシアに来ているものの、おいしい中華料理店が近くにあるだけなので中華料理となる。でもさすがにウマく、ビールを飲んで散々食べて1200円。ついでに店で20ドル分両替で68リンギットにしてもらう。よーく写真を見てみると、ビール瓶の向こうは翌日の女子の部優勝のチェコの選手。やっぱ強い人は前日中華を食べてビールを飲んでも平気なのね(笑)
★ 今日のゴハン
朝:ホテルのビュッフェ、昼:マレーシア料理、夜:中華料理、酒:地ビールのTiger。
2005-10-01
★ レース当日
朝4時に起床してすぐゴハン、5時半にホテルを出発してスタート地点へ。荷物を預けて軽く試走する。スタートを彩る民族音楽とダンスの人たちがかっこいい。スタートして300mほどアップダウンがあった後いきなり階段が始まり、腕を使っての登りとなり、それが8キロ以上続く。コースの足場は悪いものの、案内板は整備されて500メートルごとにキロポストがあるので、デジカメで写して後の楽しみとした。
★ 補給所
水分は豊富で、片道8.6キロの間に10箇所500mlのボトルがある。最初はボトルをキープしていたものの、補給所の間隔が短いので一度とったボトルを持って走ることなく次のボトルをもらうことにした。補給所から100mも行くとたくさんのボトルが捨ててあり、たまにとんでもないところに転がっていたりもするので、誰が飲んだか知らないボトルをそのまま取って飲んだりできた(笑)
★ 岩盤地帯
3000mを過ぎるころになると、日本では絶対にお目にかかれない岩盤による坂が広がる。ロープが這わせてあって、それに掴まるか四つん這いになるかして通過する。強豪ベネズエラの選手を数人追いぬいて頂上へ。
★ ロウズピーク
RoseじゃなくてLowsピーク。頂上には3人の審判員がいてナンバーチェックをやっている。その横にある標識をタッチして即下るのがこのレースだけど、せっかく来たのにそれだけじゃもったいない。タッチする瞬間を動画で撮影し、標識の向こうに見えるという断崖絶壁を撮影しに行って自分撮りして3m下山。アシストしている係員に頼んでピークと自分を撮影してもらう。3分ほどいたのでその間、数人に抜かれてしまう(笑)
★ 下山開始
下りになると地元民が速い。日本では経験しようのない岩盤急坂を、サルのように下っていく。雲間から見えたと思ったらもう下へ見えなくなっていく感覚、と聞いていたが本当にそうだった。しっかしこの岩盤地帯、先が見えないので高いところから下にある空へダイブする感覚。思い出したらまた行きたくなった。
★ 階段下り
階段で400階建てのビルに相当する高さを下るが、これがまた厄介。階段なら滑り止めがついているところ、コケ蒸した丸太で滑り放題になっている。しかも高さと長さがマチマチで一瞬でその形状を把握しなくてはならない。岩の階段もあり、そこは全面コケ蒸してるのでさらに厄介。3分の2を過ぎたあたりから意識が朦朧としてきて、自動運転みたいな感じとなる。
★ コケた
横に延びる側溝に足を突っ込んで2回、足を取られて2回、それぞれ転びそうになる。で、ソールのプラスチック部分で石を踏んづけてとうとう転ぶ。昨年と同じ日に同じ場所へ傷を作る。ちょっと集中力を上げて慎重に下りだす。
★ 最後の舗装路
折り返し地点から引き返し、スタート地点を過ぎて3.6Km先がゴール。この区間は舗装路を下っていくのだが、これが想像以上にキツい。それまでの砂利道はなんとか道に沿って走っていたものの、舗装路になってまっすぐ走れずヨタヨタと動き回る。それでも先に見えた走者を捉えたら元気が出てきて併走し、ゆとりが出たところでストライドを上げて振り切る。ゴールまで観客がいなくて風景は変わらず精神修行をやっているみたいだった。
★ ゴール
世界で持ちまわりのスカイランナー選手権の大袈裟なアーチが見え、民族音楽のオーケストラが演奏する中を4時間46分の9位でゴールした。すぐに完走メダルをかけてくれ、ボトルをもらう。ふらついているのがわかったのか、すぐに手を引かれて医師のところにつれていかれてポカリスエットみたいなのを飲ませてもらう。ついでに腰の傷口を見せると消毒してくれた。
★ 完走パーティ(小)
ほかのメンバーも2時間以内にゴールし、ホテルに戻ってビュッフェでタイガービールを飲む。夜は前日と同じ中華料理店に行って食べ飲みまくる。
★ 今日のゴハン
朝:バナナと焼きそばなど、補給食:パワーゼリー4袋、夕:フィッシュンチップス、夜:中華料理、酒:タイガービールと五六八。
2005-10-02
★ オープンレース
日曜日は男子のプロや若人たちのレースとなり、それにつられて4時起床する。昨日はレース前で食べられなかった変わった料理をビュッフェで食す。レースのスタート近辺をトレッキングするつもりで用意をし、5時45分に出発。
★ スタート
今日は見るほうなので気が楽。スタートしてゴールまでの4時間近くはヒマになるので、一緒に来た仲間とゴール地点までの3.6キロを脇道に入りながら、ビューポイントに寄りながら、撮影を楽しみながらゆっくりと歩いて1時間。
★ ゴール地点にて
先頭ランナーがどこを走っているのかを、大型の地図に人型の札を移動させながらみんなに見せている。見ると昨年の優勝者が10分他を引き離して復路についており、優勝は間違いなさそう。
★ 二年連続リカルド一位
そうこうする間に1位がゴールイン。初めて見る人だけど、ぱっと見は良い感じのどこにでもいるおじさん。メキシコ人だから高地トレーニングしなくてもいいというアドバンテージがあるのか?そういや高山病にかかることが全くなくなったなぁ。
★ 日本人ゴール
富士登山競走で1位を取り、その招待レースで出場した選手が入賞ぎりぎりの10位でゴール。しかし肩に傷が。で、良く見ると耳や背中や腕にも傷が。下山中に転倒して頭をうち、背中から転んだらしい。骨折しなかったのは不幸中の幸い。来週末は日本山岳登山競走という同じレースに出られるのは微妙なところか?
★ 同室者ゴール
雨が降りだして転倒を懸念していたところ、今回ずっと同室だった仲間がゴールに入ってきた。2時間30分で折り返すために作ったタイムテーブルが役に立ったのか(笑)みんなそろったところでいったんホテルに戻り、パーティ会場へ向かう。
★ フィナーレ
民族芸能を見てマレーシア料理を食べて表彰式となる。賞金総額が350万円とレースの規模に似合わず多額となっており、参加費用を全額あわせてもこの金額にはならない。まぁ7つある世界戦の最終ステージだから無理もないか。ミーハーなワタシはそこで男性と女性のチャンピオンたちに、完走賞の左右にサインをもらってきた。
★ 完走パーティ(大)
荷物をまとめてキナバル市内へ。食事の前にデパートで自由行動になったものの、バーガーキングを食しただけで、買おうと思っていたWETFLOORは見つからず。ゴハンは水上の中華料理店でとなるが、あまりに本格的過ぎて食べられるものが少なかった(w
★ 飛行場へ
0:30出発なのに10:00と、着くのが早かったのでゆっくりとショッピングをしたり日記を書いたりして時間をつぶす。デューティーフリーでアブソルートのマンダリンをげっと。さっそく飲み始める(w
★ 今日のゴハン
朝:ホテルのビュッフェ、昼:パーティのマレーシア食、夜:中華料理、酒:アブソルートのマンダリンとタイガービール。
★ 成田→新宿へ
0時30分に乗って、朝6時40分に到着する。最後に円陣でも組むのかなと思ってたら、そのまま流れ解散に。まぁすぐにレースで会うと思うけど。
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