世界一過酷な山岳マラソンキナバル山クライマソンへの道 
最初に作ったのが 05/08/03  update 08/04/28 サイト上部へ

追記 その4
 再びキナバル山に行って、ヴィアフェラータ込のツアー行ってきました。しかし頼りにしていたジスコボルネオ社の不手際が目立って困った。クライマソンは現地へのシャトルバスも出るから、自分で手配したがヨロシ。日本に帰って評判を聞いたけど、やっぱりジスコボルネオ社は対応が悪くて不満ある人多いので、薦める時はHISを挙げています。

追記 その3
 先日手に入れた2007年のボルネオの地元紙をアップしました。

追記 その2
 先日手に入れた2008年のキナバル山クライマソンのパンフをスキャンしてアップロードしました。詳細はまもなくアップされるようです。(08/04/28現在)

追記
 この2年ぐらいページを放置しておきましたが、意外と参考にしてる人がいたり、同じような質問が寄せられたりしたので、せっかくだから●海外遠征で気をつけること、●完走率が低い理由、を追記しておきます。

 

富士登山競走への道日本山岳耐久レースへの道外秩父七峰縦走ハイキングへの道

も く じ 練習日記 ビデオ集
キナバル山クライマソンとは? 準 備 編 追記:海外遠征と完走率
感想と結果 更新履歴 速報2006(古いから下げました)
ゴールへのオキテ 滞 在 記 写真集(別ページ)
キナバル山クライマソンとは?
場所は世界遺産に認定された東南アジアの最高峰キナバル山。ティンポホンゲート(海抜1866m)からロウズ・ピーク山頂(4095m)を往復する標高差±2229mの「世界一過酷な山岳レース」。入山が1日150人に制限されているので日本からの参加ランナーは2日に分けて定員30名。人気が出る前に走っちゃおう、しかもお気楽に完走できるのか?というワタシ的ドキュメンタリーページです。 2005年10月1〜2日に開催。2006年は、9月30日から10月1日。2007年は8月25日に決定らしい。2007年は出張が入るから行けなくて残念。2008年は出る見込み。

これがパンフだ!

↓マレーシア製(かな?)のパンフ ↓日本製のパンフ
表紙のイラストに注目。左は肉食の臭い花があしらわれ、右にはオランウータン、その左にはウツボカズラが描いてある。キナバル公園散策が楽しみ。Climb + Marathon = Climbathonだけど、それをクライバトンと書いてあるのは現在ここだけ。でもこっちがオフィシャルっぽいんだけど。にしても優勝賞金50万円は大きいぞ。 JTBに置いてありそうなA4のパンフ。と思ったらJTBと共催なのね。このツアーで申し込んだ人は7人。そのうち数人は想像がつく(笑) でもパンフ右上のCLIBMATHONって何だ?
←これがコースマップ。クリックすると拡大します。 ←これがプロモーションビデオだ!
 
230秒 48MB
オキテとしてはと自己評価
眉間にしわを寄せたら負け
◎クリア景色がすばらしいし見るもの全て新鮮なので、苦しんでる場合じゃない。ツアー代金取り返すぐらいのプライスレスなひとときを楽しめた。
 
ゴール前を除いて6割の力で走る。
◎クリアお気楽ペースで登っても頂上往復できます。ただし下山途中で意識が朦朧として自動運転みたいなランになってまう→コケてまう。
 
フィニッシュまでに風光明媚な箇所を100枚以上写真に撮る。
◎クリア静止画を320枚、ムービークリップを20本撮ってしまう。滞在中には2600枚写して1400枚セーブ。アルバム作りが大変だ。
 
練習はしない。走りを楽しむ程度に走る。目標は月間80キロ以内
◎クリア最高に走って一ヶ月65キロ。レース本番が練習だ(笑)
 
現地の食事を楽しみ、買い物に精を出す。地酒は滞在中全種制覇する。
→食事 ワタシの苦手なパクチー、シャンツァイ、香草類がいろんなところに入っていて、食べるまでのインスペクションが必要。最高に美味かったのがデパート内のバーガーキングのワッパーだったりする。

→買い物 前から欲しかったWWETFLOOR系の現物を発見、しかも600円なのですぐさまゲット。こんなの探して土産とする人なんてめったにいないぞ。

→地酒 地ビールのTigerばかり飲んでしまった。気候とマッチして頗る美味しいが、その余波でほかの酒にはトライできず。田舎でアルコール類が手に入りにくかったので、五六八と白ワインを持っていったのは正解。

練習日記富士登山競走の後から記録してます。
2005年度版

 9月の月間練習距離はラン65キロ、チャリ200キロ、水泳1.5キロと、目標クリア!

日 付
 種 目 備 考
05/09/27
ウチの近場の丘陵地を40分ほど。5キロぐらい
05/09/23
ウチの近場の丘陵地を60分ほど。10キロぐらい
05/09/18
セルフディスカバリー王滝村。100キロを8時間40分
05/09/13
新大久保〜新宿〜原宿とショップめぐり。2時間で10キロぐらい
05/09/11
奥多摩湖〜風張峠へLSDで5時間。104キロ
05/09/09
プールへ 1500mを38分
05/09/04
武蔵五日市〜数馬を6時間近く。25キロぐらい
05/09/03
ウチの近場の丘陵地を70分ほど。15キロぐらい

 8月の月間練習距離はラン30キロ、チャリ150キロ、水泳4キロと、目標クリア!

05/08/31
プールへ 1500mを36分
05/08/27
2キロぐらいの荷物を積んで皇居へ。110分。
05/08/18
ライプチヒ郊外を20分ほど。
05/08/14
奥多摩湖へLSD 6時間
05/08/12
プールへ 1500mを35分
05/08/07
沼津のトライアスロン駅伝で1時間33分。
05/07/31
江ノ島〜ヤビツ峠〜宮ケ瀬〜厚木〜新宿 130キロを5時間24分 9日前の乳酸がまだ残る。
05/07/27
プールへ 1500mを35分
と役に立ったかの評価
も の 備 考 結 果
シューズはナイキのカタナエアケージ 先日の富士登山競走の時に7200円でげっと。毎年型落ちのものをブースで超特価で買うのが恒例となった(笑) 正解。たまに登山靴履いている人いたけど、ほとんどの人はランシューズだった。
ウェアはナイキの穴明きノースリーブ 風が通って涼しいので、チャリンコもマラソンもこればっか。ポケットがないから、ウェストバッグを持っていく。 寒さ対策にポンチョも買ったけど、レース中はこれだけでもOK!
パンツはカステリの短パン フィット感がよろし。もう20年ほど前に買ったんだけどまだ使える。本当はあと8センチぐらい長かったところ、下がってくるので切っちゃいました。 文句なし。ヒザの安定を求めるならタイツやひざカンタンなどを使うべし。
懐中電灯はSuperFireのSF301 ラクシオンの3Wで明るく、超小型。レース中は途中にある洞窟を探検するときのために。レース終了後ではパーティー会場がテロの標的になった時のために。 洞窟なしでテロなしだったけど、コンセントの構造を把握して使うために役立った。
携行品はウェストバッグに ボトルとカメラと補給食ほかはウェストバッグに入れて持っていく。もう一回り小さいのを持っていこうかな。 パワージェル4つ、チョコ、バナナ、いろいろ入って便利だった。
ボトルはチャリンコ用 見たところエイドステーションはない模様。4時間はかかると思われるので、とりあえずボトルを携行。(訂正)エイドステーションは12箇所、往復で24箇所とのこと。 使わなかった。エイドステーションが欲しいところにあったので水は飲み放題。
手袋は福知山で積水ハウスからもらった薄手のヤツ 転んだ時用というより、登りで手を使うことがあるかもしれないので。 必需品。転びそうになったり転んだりロープを掴んだり、役立ちまくり。
虫刺され対策はキンカン デカい虫がいるとのことなので、虫嫌いのワタシとしては非常に忌々しき課題。 高地なので(?)虫はあまりいなかった。
カメラのストレージ対策 EXILIM S2とLUMIX FX8を持っていくがPC持っていかないから、SDカードを買い増すか? ノートパソコンを1台持っていって正解。全部で2600枚ぐらい撮影、2ギガ以上の容量となった。
ネットはないだろうから、超小型ワープロを所持 そのときそのときに記録していかないと大変なので、モバイルギアIIで記録する予定。 空港での待ち時間や、ちょっとした空き時間を有効に活用できて効果大。
ゆっくり眠れるように酒 やっぱり飲みなれているヤツを持っていって、本番前夜にちょいと一杯。レース後の美酒としてもう一杯。菊水のふなぐちをもっていく予定。 ペットボトルにシャルドネワインと五六八を持っていく。あまり酒類が売ってなかったので正解。
●海外遠征で気をつけることは?

とにかくリラックスできる環境を作ることと、空腹にならないようにすること。

ただでさえ海外、ただでさえ大会なんだから、落ち着けないのは目に見えている。そこでいつも聞いてる曲、落ち着き系のバスオイル、使い慣れてるフレグランスなどを携行して行きます。やっぱ風呂が臭かったり、シーツがヤな匂いだったりすると落ち着いて眠れないので。また普段はシャワーばっかでお風呂に入らないけど、遠征先にはPCを持っていって、バスタブでお気に入りの曲をかけてます。

ゴハンは予定していたものが出てこなかったり、小腹がすいたり、時間が合わなかったりと、アクシデントは覚悟しなきゃならないから、それを見込んでサトウの切り餅とあんこを用意。どんなホテルにだってお湯の用意はできるだろうから、いつもそれで乗り切ってます。飲みなれたコーヒーもお勧めだし、飲みなれた酒類もお勧め。

走り始めてシューズとソックスの相性が悪いことがわかって、すべりまくりでストレスいっぱいということがないよう、ソックスとシューズは履きなれた組み合わせにしておこう。

●完走率が低いけど、どのくらいの実力で完走できるの?

富士登山競走を完走できる人なら確実に完走できます。富士のほうが厳しいです。完走率が2割程度ということで、大変な大会と思われているようだけど、完走すること自体はたいしたことありません。というのも出場する人の7割方は地元の人で完走するつもりは最初からなく、数キロ走って戻ってくるからです。ちなみに完走メダルはゴールへ戻ってくれば必ずもらえるので、そのメダル目的では?なんて勘ぐってます(笑)

2005-09-29

★ コタキナバルへ
13時半の飛行機なんで、朝はちょいと余裕。それほど荷物はないんだけど念のためにスーツケースでお出かけ。向こうは絶望的にネットがないだろうから、次のメールチェックは月曜かな?いってっきまーす。

★ 空港へ
天気がいい中、京成電鉄に乗って成田空港へ。仕事じゃない海外旅行は数年ぶりだけど、山岳レースのためなのでバカンスとは違う。もっとも仕事もレースも楽しいからバカンスとあまり変わらないかも(笑)

★ WindowsCE
今回は時間潰しのためにNECのモバイルギア2を持参。退屈な電車・飛行機の中などで日記をつけたり記事を書いたりして便利だわ。単3電池2本で30時間ってのはほかに変えられないアドバンテージだな、安いし(w

★ マレーシア航空
777で、席の前に液晶がはめ込まれているのでちょいと快適。もっとも見たい映画がなかったので全然使えず、ずっと地図を表示したままにしておいた。ワインはカサブランカというヤツ。シートのピッチがルフトより広く、レカロじゃないけど座りごこちがよかったのは意外だった。

★ ホテルへ
ステラハーバーリゾートは五つ星だけあって居心地よし。感じとしては沖縄のブセナテラスみたいで、ロビーも間取りもよく似ていた。去年のツアーはここに3日間滞在したようだけど、レース会場まで2時間半かかるので、今日だけのステイ。翌日からは三ツ星なので、その落差に注意しなくては(w

★ 夕食
同室の人とともに、ホテル内のマレーシアのビュッフェに入る。パクチーやナンプラーなどのNGフードに気をつけながらいろいろと取ってくる。ソース類も間違えると困るので、ちょいと皿にたらして味見をしてかけた。

★ 今日のゴハン
朝:カロリーメイト2本とスタバのフレンチコーヒ、昼:機内食の牛料理、夜:マレーシアビュッフェ、酒:日本から持ち込んだ白ワインと機内食の白・赤ワインとビュッフェで注文した白ワイン。

2005-09-30

★ ホテルの朝
せっかく居心地の良いホテルにいるんだから朝から周辺を散策する。透明度が高いので岸壁から海底が見え、魚が泳いでいるのやウニがいるのが見えた。小さな出島全部が敷地なのでどこもかしこも落ち着ける。

★ 市内観光
2時間半離れたところにある会場に移動する途中、コタキナバルの街中を観光。見晴らしのいい寺院に行ったあと、アメ横みたいなところで45分の自由時間。秋葉のパーツ屋みたいなごみごみしたところの中で、いろんなのを売ってあるのでニオイフェチのワタシには試練の場。特に海産物でナマコの乾燥物を売ってあるところは最悪。

★ 邂逅
とっととデパートに移動して日用品売り場に行ってみると、あった!今まで目にしたことがないWETFLOOR系の別モノ。しかも600円!他の人に買い占められる前に傷のないブツをげっとする。今回最大のネタだな(笑)その後マレーシア料理のローカルなお店で昼ゴハン。

★ レジスト
会場に行ってゼッケンや引き換え券などを受け取る。レースのことを知らずに観光にきた日本人2人が、どうしてもキナバル山に入りたいということで、レースに飛び入り参加の形で入山することになった。これで速く走られたらどうしよう(笑)

★ 会場近くのホテルへ
スタートから20分のところにあるホテルへ移動する。三ツ星ホテルなのであまり期待していなかったけど、とりあえず最低限のホスピタリティーは確保されているようでほっとする。しかし昼は出たお湯が夜には出なくなっていた(w

★ 中華料理店へ
マレーシアに来ているものの、おいしい中華料理店が近くにあるだけなので中華料理となる。でもさすがにウマく、ビールを飲んで散々食べて1200円。ついでに店で20ドル分両替で68リンギットにしてもらう。よーく写真を見てみると、ビール瓶の向こうは翌日の女子の部優勝のチェコの選手。やっぱ強い人は前日中華を食べてビールを飲んでも平気なのね(笑)

★ 今日のゴハン
朝:ホテルのビュッフェ、昼:マレーシア料理、夜:中華料理、酒:地ビールのTiger。

2005-10-01

★ レース当日
朝4時に起床してすぐゴハン、5時半にホテルを出発してスタート地点へ。荷物を預けて軽く試走する。スタートを彩る民族音楽とダンスの人たちがかっこいい。スタートして300mほどアップダウンがあった後いきなり階段が始まり、腕を使っての登りとなり、それが8キロ以上続く。コースの足場は悪いものの、案内板は整備されて500メートルごとにキロポストがあるので、デジカメで写して後の楽しみとした。

★ 補給所
水分は豊富で、片道8.6キロの間に10箇所500mlのボトルがある。最初はボトルをキープしていたものの、補給所の間隔が短いので一度とったボトルを持って走ることなく次のボトルをもらうことにした。補給所から100mも行くとたくさんのボトルが捨ててあり、たまにとんでもないところに転がっていたりもするので、誰が飲んだか知らないボトルをそのまま取って飲んだりできた(笑)

★ 岩盤地帯
3000mを過ぎるころになると、日本では絶対にお目にかかれない岩盤による坂が広がる。ロープが這わせてあって、それに掴まるか四つん這いになるかして通過する。強豪ベネズエラの選手を数人追いぬいて頂上へ。

★ ロウズピーク
RoseじゃなくてLowsピーク。頂上には3人の審判員がいてナンバーチェックをやっている。その横にある標識をタッチして即下るのがこのレースだけど、せっかく来たのにそれだけじゃもったいない。タッチする瞬間を動画で撮影し、標識の向こうに見えるという断崖絶壁を撮影しに行って自分撮りして3m下山。アシストしている係員に頼んでピークと自分を撮影してもらう。3分ほどいたのでその間、数人に抜かれてしまう(笑)

★ 下山開始
下りになると地元民が速い。日本では経験しようのない岩盤急坂を、サルのように下っていく。雲間から見えたと思ったらもう下へ見えなくなっていく感覚、と聞いていたが本当にそうだった。しっかしこの岩盤地帯、先が見えないので高いところから下にある空へダイブする感覚。思い出したらまた行きたくなった。

★ 階段下り
階段で400階建てのビルに相当する高さを下るが、これがまた厄介。階段なら滑り止めがついているところ、コケ蒸した丸太で滑り放題になっている。しかも高さと長さがマチマチで一瞬でその形状を把握しなくてはならない。岩の階段もあり、そこは全面コケ蒸してるのでさらに厄介。3分の2を過ぎたあたりから意識が朦朧としてきて、自動運転みたいな感じとなる。

★ コケた
横に延びる側溝に足を突っ込んで2回、足を取られて2回、それぞれ転びそうになる。で、ソールのプラスチック部分で石を踏んづけてとうとう転ぶ。昨年と同じ日に同じ場所へ傷を作る。ちょっと集中力を上げて慎重に下りだす。

★ 最後の舗装路
折り返し地点から引き返し、スタート地点を過ぎて3.6Km先がゴール。この区間は舗装路を下っていくのだが、これが想像以上にキツい。それまでの砂利道はなんとか道に沿って走っていたものの、舗装路になってまっすぐ走れずヨタヨタと動き回る。それでも先に見えた走者を捉えたら元気が出てきて併走し、ゆとりが出たところでストライドを上げて振り切る。ゴールまで観客がいなくて風景は変わらず精神修行をやっているみたいだった。

★ ゴール
世界で持ちまわりのスカイランナー選手権の大袈裟なアーチが見え、民族音楽のオーケストラが演奏する中を4時間46分の9位でゴールした。すぐに完走メダルをかけてくれ、ボトルをもらう。ふらついているのがわかったのか、すぐに手を引かれて医師のところにつれていかれてポカリスエットみたいなのを飲ませてもらう。ついでに腰の傷口を見せると消毒してくれた。

★ 完走パーティ(小
ほかのメンバーも2時間以内にゴールし、ホテルに戻ってビュッフェでタイガービールを飲む。夜は前日と同じ中華料理店に行って食べ飲みまくる。

★ 今日のゴハン
朝:バナナと焼きそばなど、補給食:パワーゼリー4袋、夕:フィッシュンチップス、夜:中華料理、酒:タイガービールと五六八。

2005-10-02

★ オープンレース
日曜日は男子のプロや若人たちのレースとなり、それにつられて4時起床する。昨日はレース前で食べられなかった変わった料理をビュッフェで食す。レースのスタート近辺をトレッキングするつもりで用意をし、5時45分に出発。

★ スタート
今日は見るほうなので気が楽。スタートしてゴールまでの4時間近くはヒマになるので、一緒に来た仲間とゴール地点までの3.6キロを脇道に入りながら、ビューポイントに寄りながら、撮影を楽しみながらゆっくりと歩いて1時間。

★ ゴール地点にて
先頭ランナーがどこを走っているのかを、大型の地図に人型の札を移動させながらみんなに見せている。見ると昨年の優勝者が10分他を引き離して復路についており、優勝は間違いなさそう。

★ 二年連続リカルド一位
そうこうする間に1位がゴールイン。初めて見る人だけど、ぱっと見は良い感じのどこにでもいるおじさん。メキシコ人だから高地トレーニングしなくてもいいというアドバンテージがあるのか?そういや高山病にかかることが全くなくなったなぁ。

★ 日本人ゴール
富士登山競走で1位を取り、その招待レースで出場した選手が入賞ぎりぎりの10位でゴール。しかし肩に傷が。で、良く見ると耳や背中や腕にも傷が。下山中に転倒して頭をうち、背中から転んだらしい。骨折しなかったのは不幸中の幸い。来週末は日本山岳登山競走という同じレースに出られるのは微妙なところか?

★ 同室者ゴール
雨が降りだして転倒を懸念していたところ、今回ずっと同室だった仲間がゴールに入ってきた。2時間30分で折り返すために作ったタイムテーブルが役に立ったのか(笑)みんなそろったところでいったんホテルに戻り、パーティ会場へ向かう。

★ フィナーレ
民族芸能を見てマレーシア料理を食べて表彰式となる。賞金総額が350万円とレースの規模に似合わず多額となっており、参加費用を全額あわせてもこの金額にはならない。まぁ7つある世界戦の最終ステージだから無理もないか。ミーハーなワタシはそこで男性と女性のチャンピオンたちに、完走賞の左右にサインをもらってきた。

★ 完走パーティ(大)
荷物をまとめてキナバル市内へ。食事の前にデパートで自由行動になったものの、バーガーキングを食しただけで、買おうと思っていたWETFLOORは見つからず。ゴハンは水上の中華料理店でとなるが、あまりに本格的過ぎて食べられるものが少なかった(w

★ 飛行場へ
0:30出発なのに10:00と、着くのが早かったのでゆっくりとショッピングをしたり日記を書いたりして時間をつぶす。デューティーフリーでアブソルートのマンダリンをげっと。さっそく飲み始める(w

★ 今日のゴハン
朝:ホテルのビュッフェ、昼:パーティのマレーシア食、夜:中華料理、酒:アブソルートのマンダリンとタイガービール。

★ 成田→新宿へ
0時30分に乗って、朝6時40分に到着する。最後に円陣でも組むのかなと思ってたら、そのまま流れ解散に。まぁすぐにレースで会うと思うけど。

レース結果
 

←オマケのシリーズ絵葉書。これまでスペイン、イタリア、ドイツ、フランス、アメリカで行われたステージレースの日程入り。

写真をクリックすると始まりますが、10秒のヤツを見るのに1分ぐらい待たされます。
1.ステラハ-バ-リゾート

職人が空中でナンを作ってます。味も美味し。
60秒 29MB

8.ロウズピーク到着!

思わず「ヤッタ!」なんて叫んじゃっています(笑)
12秒 6MB

2.10月1日、スタート

下りが勝負を決めるレースなのでゆっくりスタート。
24秒 11MB

9.ハシゴ階段の下り

足を踏み外すと骨折しそうな箇所がたくさん。
23秒 11MB

3.ティンポホンゲート

ここまでが舗装路。これからが人数制限の公園内。
9秒 4MB

10.バーリントン小屋

アパートみたいな建物。ウォーなんて叫ばれてます。
13秒 6MB

4.最初の滝を通過

最初の数百メートルは下りが続きます。
13秒 6MB

11.ゴール

テープを切って、メダルと水をもらってます。
26秒 13MB

5.登坂にかかる

まだ高度が低いので、湿度が高い中でのダラダラ坂。
12秒 6MB

12.オープン1位ゴール

リカルド選手が2連覇。スピードが流石に速い。
16秒 8MB

6.岩盤地帯の登り

ベネズエラの選手が倒れそう。薄い空気で大変。
15秒 7MB

13.日本最高位ゴール

鏑木選手がこれまでの最高位。ケガしてます。
13秒 7MB

7.女性1位の下り

元オリンピック選手だけあって軽やかな足どり。
4秒 2MB

14.表彰式での踊り

原住民(?)の格好でダンスをやってます。
30秒 15MB

オマケ.プロモビデオ

長いから画質と最後を端折ってあります。
230秒 48MB

■走っている時間は日本山岳耐久レース(ハセツネ)より圧倒的に短いけれども、このレースが「世界一過酷な山岳レース」と言われるのは納得がいった。登りよりも下りのほうが筋肉にかかる負担が大きいけど、このレースは下山レース。実際登りより下りのコースが3.6キロ長い。それでいて隙間が大きいハシゴ、滑りやすい木の階段、大きく窪む岩盤と、どれをとっても均一に走れない要因がある。どこに足をかけて降りるのか、瞬時に条件反射で判断できる地元民の下りはとても追いつけなかった。結局足の筋肉痛が1週間たっても取れず、そのままハセツネに出場することになった。もっともハセツネなんて完走率5割で歩いても完走できるから、キナバル山と比べるほどのものではない。制限時間のキツさは富士登山競走並みで、下りの足場の悪さはハセツネ並か?

■ツアーとして見てみると、世界遺産を駆け抜けるという贅沢さと夕焼けの美しさはプライスレスと言えるものがある。特にワタシは撮影がメインでおまけに走るというスタンスなので、このツアーで2000枚ほど撮影できた。人数制限によるキナバル山の美しさを見ると、登山者無制限の富士山が世界遺産に認定されない理由がわかるな。

■料理は中華料理に近いものがあり、ハーブが苦手な人はきついかも。普通の中華は美味しかったけれど、滞在期間中に一番気に入ったのは日本を撤退したバーガーキングのワッパーだったりする。地酒は今回タイガービールばっかり飲んでいたので、他に知るところがなかった。でもタイガービールは気候にも良く合った地ビールのように思う。

■自然はさすがに素晴らしい。日本に無い植生をいろいろと解説してくれる人と一緒にトレイルを歩けてラッキー。ラフレシアとウツボカズラの実物を見ることができなかったけど、それでも満足。

■ショッピングは、WETFLOORを買えたからワタシ的に◎。600円ほどで日本では手に入らない中文付き。普通のなら取り寄せで1枚6000円ぐらいする。手に入れたときはあまりの嬉しさに、そのプレートにサインを貰おうかなと考えたぐらい(w 普通の人への土産としては怪しいパチもんを買っていくと喜ばれるかも。オタク的にはマレーシアは排ガス規制がないから、カワサキのバイクのZX-12Rあたり買って帰りたいところなんだろうなぁ。

●総じて満足。来年も出場したいけど、ほかにツーオーシャンズマラソンやパイクスピークマラソンなど、魅力的なレースが他にもたくさんあるので、どうしようか迷い中。でも初めて出ようと思う人にはお勧めの大会。

旅行会社の人から送られてきた写真 クリックで拡大します
レース一日前の記念撮影。まだまだ余裕。 ワタシのスタート。ムービーをまわしているから、一人だけヘンな格好しています。 折り返し地点から戻る最中。腰が引けてます(笑) 近場での撮影。放心状態の顔に見えるのは何故だ(笑) なぜかどこかの国旗を持って記念撮影。国別では日本からのエントリーが一番多い。
速報2006

オーポン男性1位リカルド2:50:52、日本人1位は4位の横山さん(若い方ね。) 2:54:02

ワタシは18分短縮の4:34:34だったけど、ベテランの部15位と順位は下がる。 全員分のリザルトはこちら(4.4MB)

----------------------------------

更新履歴

06/10/14 全員分のリザルトをアップし、アルバムに2006年分を追加。
06/10/03 忙しいので速報だけ追加。来週あたりちゃんとアップします。
05/11/12 ツアー会社の人から送ってきた写真を追加
05/10/17 プロモムービーとラップ付き地図を追加。メンテナンスモードに入ります。
05/10/11 第19回キナバル山国際クライバトン5日間旅行記アルバム追加。

------------------------------

これが2008年のパンフだ!

クリックすると拡大します。
 

これが2007年の地元紙だ!クリックするとダウンロードします。
写真総数400枚のキナバル山旅行記アルバムはこちら。

ページトップへ